みなさんこんにちは、キリカです。
さて、突然ですが、ドラム始めました。
ギター、ベース、キーボード、ボーカルなど、多ジャンルで音楽を楽しんできている自分ですが、ドラムに関しては
- お金がかかりそう
- きちんと防音設備を考える必要がありそう
- 難しそう
と、行った理由から、なかなか挑戦するチャンスに恵まれませんでした。
そんな考えをガラッと塗り替えたのが、TurboMeshKitでした。
この記事では、
- TurboMeshKitがおすすめできる理由
- TurboMeshKitの弱い点
- 合わせて買いたいアクセサリ
などをご紹介します。
ドラマー初心者なので、初心者目線での紹介です。
※追記
叩かないので騒音ゼロ?電子エアドラムのAeroBand PocketDrum 2 Plusをレビューさせていただきました。あわせてお楽しみください。
TurboMeshKitが選ばれる理由
TurboMeshKitはAlesisというメーカーの製品です。
メーカー名に聞き馴染みがない方もいると思います。自分も今回この製品を購入するまではAlesisの名前を聞いたことがありませんでした。
特に未経験者ほど、RolandやYAMAHAといった有名メーカーのしっかりした製品でデビューすべき、という意見もたくさんあると思います。自分もその点は最後まで悩みましたが、TurboMeshKitはそれらに劣らずしっかりとした製品でした。
TurbomeshKitを選んだ理由は、以下のポイントです。
- スネア、タムがメッシュパッド
- バスドラムがスイッチ式
- 安価
各ポイントの詳細をまとめていきます。
スネア・タムがメッシュパッド
電子ドラムの叩く面には、使われる素材として
- ゴムパッド
- メッシュパッド
- シリコンパッド
と言った材質があります。
安価な製品はゴムパッドが多いですが、ゴムパッドは叩いた際の音、振動が大きく、叩き心地も生ドラムからは離れてしまいます。
TurboMeshKitは安価ですが、スネアとタムにメッシュパッドが利用されています。
メッシュパッドは消音性に優れ、叩き心地もGOOD!
バスドラムがスイッチ式
この点に関しては、かなり賛否が分かれると思います。
ペダルには「ドラムペダル式」と「スイッチ式」があります。
ドラムペダル式は生ドラムに近いですが、振動、騒音もかなり大きく生じます。
実際、「家庭で電子ドラムを楽しむための防音の工夫」と調べると、その対策の中で真っ先に挙がるのがバスドラムのペダル周りです。
一方、スイッチ式は足でスイッチを踏むだけなので、振動や衝撃が大きくありません。
しかし、生ドラムと比較するとどうしても踏んだ際の感触が異なるため、違和感があったり、変な癖がついてしまうことによって生ドラムで実力が発揮しづらくなる場合があります。
どちらも一長一短だと思いますが、多くのプロドラマーはドラムペダル式であることを勧めています。
ここまで知った上で、それでも僕がスイッチ式を選んだのは消音性を重視したかったから。
隣の部屋からの苦情を心配しながらおそるおそるペダルを踏むよりは、多少感覚が違えど気楽にスイッチ式を楽しんでみるのがいいかな、とこんな考えがあったからです。
安価
値段は大事です。
僕は冒頭でも話題に出したように、様々な楽器の経験があります。でも、どれも特別長続きはしていません。電子ドラムに挑戦するのも全く初めてでした。なので、いつ飽きてしまうかわからない状態でのチャレンジです。
「一番最初は一番良い機器を選べ」
という言葉は常に心の片隅に置いていますが、良い電子ドラムは思い切って買うにはちょっとお高い買い物です。
そんな中、TurboMeshKitは約35,000円。
他に検討していたRolandのエントリーモデル、TD-1Kが50,000円なので、このお値段差はまさしくハードルの低さに直結します。
といったように、消音性と値段を軸に検討していった結果、AlesisのTurboMeshKitが自分のベストだと判断しました。
TurboMeshKit 開封の儀
前置きが長くなってしまいました。では、ドラムの開封を行っていきます。
はい、外箱ドンっ!!
サイズもさることながら、重さがすごい。成人男性の僕でなんとか持ち上げることができるくらいなので、できるだけ二人以上で運ぶのを推奨します。
フタを開けると、隙間なく箱が詰め込まれています。梱包がちゃんとしていると安心感ありますね。
中の箱だけ取り出して並べてみました。引っ越ししたての部屋みたいな量のダンボールになりました。
まずは細かいアクセサリーの類から見ていきます。
金具、コードと説明書、それにスティックが付属されていました。
スティックまでつけてくれるとは思わなかった
気づかずに別で買っちゃってました
説明書がこちら。
複雑なことは載っていませんが、きちんと読める日本語で書かれているため参考になります。
続いて、こちらが組み立ての説明書。
これだけを手がかりとして組み立てることになりますが、ちょっと分かりづらくて大変でした。
裏面がこちら。矢印だけで全部伝えようとしてきますが、モノクロ印刷なので部品の裏表等が分かりづらかったです。実際、公式サイト等のカラー写真を見ながら作業したほうが確実かもしれません。
各パーツを見ていきます。
まずはモジュールの箱。
Headphonesとも書かれているため、「お?まさか含まれているの?」とワクワク。
ですが、よく見たら文字の左側にチェックボックスがありますね。
当モデルにはヘッドホンは含まれていませんでした。入っている上位モデル(?)にはここにチェックマークがついているんだと思います。
モジュールが出てきました。
安価なモデルなので作りもシンプル。
少ないボタンに複数の機能が割り当てられているなど、ちょっと使いづらい点があります。
ボタンの押し心地、反応は悪くないため、慣れていけばまったく困らなさそうです。
背面の端子類はこんな感じ。
左から、イヤホン端子、オーディオイン、左右の出力、PCなどとMIDI接続するためのUSB、電源となっています。
お次はペダルを開けていきましょう。
中身は丁寧に発泡スチロールで区切られ、輸送時のダメージを防いでくれています。
ペダルがこちらです。
スイッチタイプなので叩く機構がない分、コンパクトで軽く取り回しがいいです。
お次はシンバルパッド。
10インチのシンバルが3枚入っていました。
素材は半分が柔らかく、半分はプラスチックです。激しい演奏中には間違ってプラスチック部分を叩いてしまうかも。
続いてドラムパッドを開封します。
開封しました。スネア1つとタム3つです。
ドラムの背面がこちら。背面もロゴが入り、細部まで細かくデザインされています。
最後に紹介するのがスタンド部分。箱全体の半分以上の重さでしょうか。かなり重いです。
箱を開けてみましょう。所狭しとポールが入っています。
かなり重いので、フローリングに傷がつかないよう慎重に取り出していきます。
スタンドの全パーツを取り出しました。ポールは一本一本の太さが想像以上に太く、塗装も丁寧で安っぽさを感じさせません。
TurboMeshKit 組み立て
全てのパーツが揃ったので、組み立てをしていきます。
まずは、スタンドを根元側から組んでいきます。後ほどパーツを増やしたときに角度調整する必要があるので、ここでは倒れない程度にゆるく締めておきます。
左右の土台を繋ぐ中央のポールを横に通します。ドラムに親しみの無い初心者からすると、「これ、どのくらい脚を広げるのが正しい位置?」と結構困惑。商品の公式サイトから完成状態の写真を探し、それを参考にして作業を進めました。
スネア、タムとスタンドを接続する金属パーツを固定していきます。
固定部分には調整用のネジがたくさんあり、上下左右前後と各パーツを細かく位置調整できます。
金属パーツは上下どちらの向きから差し込んでも固定できてしまいますが、のちのちモジュールや他のタムと干渉して組み直しになってしまうため、説明書や写真と照らし合わせて注意しながら組んでください。
実際、何度も間違って組み直ししました。
説明書の写真がモノクロで、向きが分かりづらいのが原因の一つです。
シンバルを配置するポールも固定しました。この辺も後ほど位置を調整する必要が出るため、ネジを固く締め過ぎると痛い目にあいます。
タムやシンバルを取り付けます。差し込んでネジを回すだけなので簡単です。
大きなところは付属のレンチ、細かい調整パーツは指で締められるネジなので、多少の角度調整なら器具無しでお手軽にできる点もグッドポイントですね。
モジュールを取り付けたら、配線に取り掛かります。
モジュールからは大量のコードが伸びていますが、写真の「HH CONTROL」、「KICK」、「TOM1」といったように、どのパーツに接続すればいいかが分かりやすくシールに書いてあります。
組み立てが進みましたが、ついぞこのパーツ(説明書のOパーツ)に関しては一切取り付け指示がありませんでした。なんで?
土台となるポールにピッタリハマるサイズなので、コードを束ねるパーツ?
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あとは叩きながら各パーツの位置を調整して……。
完成です!
TurboMeshKitのデメリット・欠点
ここまで、TurboMeshKitの良い点を挙げてきたましたが、気になった点もあるため一緒にご紹介します。
オープンハイハットの音量が小さい
これは機種の問題かそれとも個体差なのかはわからないんですが、オープンハイハットの音量が結構小さく感じます。
この機種はドラムごとの音量調整ができないため、オープンハイハットの音量を上げるためには全体の音量を上げる必要が生じてしまいます。
クローズで叩くと十分な音量なので、センサーが悪いわけではないと思う
音声が良くない
これは安価なモデルなので仕方ない部分かと思いますが、利用できるサウンドが少し物足りないかなぁと感じます。チープというか迫力に欠ける感じ。
音質が悪いという意味ではなく、音源の話です。
これに関しては、例えばドラムをPCとMIDI接続し、
- 電子ドラムはあくまで入力機器として扱う
- ドラムの入力を受け、PCのDAWで任意の音源を鳴らす
とすることでドラムそのものを買い換えなくてもアップデートすることができそうですね。
安価なハードウェアにある弱点を賢く補うのは大事!
TurboMeshKitと一緒にオススメしたいアクセサリー
ここからはおまけとなりますが、自分がドラム購入時に合わせて買ったアクセサリーを紹介します。
Pearl パール ドラムスティック 110HC
Amazonで一番売れているドラムスティックを購入しました。
結果的には前述の通り付属されていたため買う必要がなかったものの、持ちやすく手に馴染むのでこちらをメインとして使っています。
VOX ギターシールド VGS-30
アンプとドラムを接続するためのケーブルも購入しました。
基本的にアンプは使わないんですが、後述するオーディオインターフェースとの接続を目的としています。
M-Audio M-Track Duo
ドラムの音をパソコンに取り込むためのオーディオインターフェース、M-TrackDuoも購入しました。
オーディオインターフェースはおよそ1万円以上のものが多いです。
そんな中、こちらの製品は5000円台!!
安価ながらふたつの入力端子を備えているため、マイクとギターを同時に繋いで弾き語り配信!と言った用途にも利用できます。
シンプルなツマミで操作性バッチリ。
ツマミはそれぞれ、
- 音声入力1の音量調整
- 音声入力2の音量調整
- PCへの出力音量調整
- ヘッドホンへの出力音量調整
となっています。PC出力とヘッドホンへの出力が個別で調整できてGOOD!
クリエイターとして本気でサウンドと向き合う方には少し物足りないかもしれませんが、自分のように音楽を楽しみたい方、DTMデビューしたい方など幅広いユーザにオススメできる製品です。
※M-Track Duoに関してこちらの記事でも紹介しています!あわせてどうぞ。
キャンプマット
静音性については十分であると書きましたが、本体を床にそのまま置いてしまうと音の振動が伝わってしまいます。
僕は以前シュラフで眠る生活を送っていたので、家にちょうどよくシュラフ用のマットが転がっていました。
これをカットしてドラムの下に敷くことで防音性を強化しています。
本体の重さによってマットが沈み、多少ぐらつきが生じるため、必要な方はマットとスタンドの間に防振ゴムなどを挟むとより安定し防振効果も期待できると思われます。
このくらいの防音対策で十分楽しめるというのが、TurboMeshKitの防音力と言っても過言ではないですね。
まとめ
Alesisの電子ドラム、TurboMeshKitの製品レビューでした。
やはり、TurboMeshKitの強みは以下の2点です!
- 安価で買いやすい
- メッシュパッド、スイッチ式バスドラムによる防音性
初めての楽器に挑戦してみたい方、音の大きさが不安で自宅に電子ドラムを導入できない方に強くオススメです!