みなさんこんにちは、青山キリカです。
突然ですが、ASMRが撮れるボイスレコーダーを買っちゃいました。その名もDR-07X!今回はこの製品のレビューと、ASMR録音のための設定等をご紹介させていただきます。
動画でもレビューしております。実際にキーボードを叩いた音を録音しているので、記事と合わせてDR-07Xの実力を確かめてください。
オーディオレコーダーを選んだ理由
さて、まずはなんで僕がASMRを録音できるようなボイスレコーダーを買ったか、まずはその話から簡単に説明させていただきます。
キーボードの打鍵音を撮りたい
最近、管理人青山キリカはPCキーボードに対して強い興味があります。軸の違いや潤滑油の有無によって音や打ち心地が変わることを知り、いろいろなキーボードを触ってみたいと考えるようになりました。
いわゆるキーボード沼だね
その一環として、打鍵音を綺麗に記録することができる機器を探していた際、このDR-07Xに出会いました。
キーボードの音を綺麗に撮り、比べ、動画でそういったものの比較を公開していければ楽しいなぁと思った次第です。
動画のアフレコをもっと簡単に撮りたい
以前、記事にて、自分がYoutubeのナレーションを吹き込むために利用しているMarantz社のコンデンサマイクについてご紹介しました。
手に入れやすい金額で、高音質。Youtube初心者にはピッタリと言えるマイクだったんですが、僕はどうしても据え置きのコンデンサマイクが好きになれませんでした。
デスクトップパソコンのある机に固定しちゃうような使い方の人には、間違いなくオススメの機種
ただ僕は、モニターの前にじっとしているのが苦手なので、気が向いたときにさっと撮れる環境が欲しかった。
据え置きのコンデンサマイクよりは音質を下げてもいいので、カジュアルに持ち運びができる製品。そういったポイントから、質の良いオーディオレコーダーを探していたというのも購入の決め手でした。
TASCAM社のDR-07Xとは
そんなマニアックな需要に応えてくれたのが、TASCAM社のDR-07Xでした。
TASCAM社はオーディオに強いメーカーで、レコーダーをはじめとして様々な音響機器を販売しています。
TASCAM社は他にもいくつものオーディオレコーダーを扱っていますが、DR-07Xはその中でもベストセラーと呼べる製品です。
値段と性能のバランスが良く、同社の製品の中では安価な方に位置づけられるも、開閉することで用途に合わせてねらった録音を実現する可動式マイクを備えています。
DR-07Xを写真付きでレビュー
ここまでは製品の特徴を見てきました。ここからは早速DR-07Xを開封していきましょう。
説明書は日本語での表記もあるので安心。基礎的な操作はシンプルですが、詳細な設定まで操作するためにはやはり説明書があると便利です。
箱を開封。中までしっかりとダンボールが緩衝材となっているため、開封までに破損している心配もナシ。
シンプルな見た目の本体が登場しました。ボイスレコーダーというジャンルでは高級なモデルですが、あくまでボイスレコーダー。ボタン数が多すぎず、タッチパネルもないため誰にでも使いやすいシンプルなデザイン。
どうでもいいですが、ガジェット系についてくる電池って必ずと言っていいほどこのモデルじゃないですか?
本体の中でも特徴的なのはこの可動式マイク。
両方のマイクを開いた状態(A-B方式)では左右に大きく広がったステレオ感のある音声の録音が可能です。
両方のマイクを閉じた状態(X-Y方式)では位相差を抑えたクリアなステレオ感のある録音が可能です。
ちなみに、開いた状態ではマイク/外部入力端子にアクセスすることが可能です。外部マイクや外部入力を接続すると、接続したマイクが優先され、本体のマイクがオフになります。
右側面にはマイクロUSB端子と microSDカードのスロットがあります。マイクロUSB端子は
- PCへのデータ転送
- PCへ外部マイクとして接続
- バスパワー給電
と言った用途に使用できます。
マイクロUSBケーブルでPCに接続すれば、それだけでASMR生配信ができちゃう!
Type-Cだったらより便利かなぁとは感じます
左側面には誤操作を防ぐためのHOLDボタンと、イヤホン/外部出力端子があります。イヤホンを繋げばその場で録音したもののチェックが出来ます。
外出先で録音したものを、家に帰ってパソコンを用意せずとも確認できちゃう!
背面には三脚に接続するためのネジが用意されています。三脚を用いることで、音源の直ぐ側にマイクを設置することができ、クリアに音声を拾うことが可能です。
確認用のモノラルスピーカーも備わっていますが、さすがにASMRの正確な確認には不向きです。大きなノイズが乗っていないことの確認くらいの用途には便利です。
背面蓋を開けると電池ボックスがあります。利用には単三電池が2本必要です。
DR-07Xの強み
ここまで、製品の写真を見ながら特徴をご紹介してきました。さすがに記事上では実際に録音した音声の紹介は難しいため、そちらは動画版のレビューをチェックしてください。
続いて、実際に自分が触ってみたことで感じたメリット・特徴をご紹介します。
軽量で持ち運びに長けた本体
この製品をはじめて試した際の感想は、「たったこれだけのサイズでこんなに良い音が録音できるのか」でした。
本体は127gで、実は見た目からのイメージより遥かに軽量です。この大きさからは考えられない、PCにコンデンサマイクを繋いだときのような、クリアな音が手軽に得られます。
屋外ロケでもなんでもござれ!
タフで丈夫な本体
持ち運びする前提ということは、本体がタフであるということにも繋がります。PCに繋いで利用するようなコンデンサマイクは非常に繊細で、温度や振動への耐性を最優先としたデザインではありません。
DR-07Xは当然ながらステレオオーディオレコーダーなので、持ち運ばれることを念頭に置いたデザインとなっています。カバンやポケットに入れて持ち運ばれるシーンも想定されているため、使用していない際もあまり神経質にならず保管が可能です。
もちろんだからといって乱雑に扱っちゃダメだよ
PCマイクの代わりにもなる
DR-07XはマイクロUSBでPCに接続することで、外付けマイクとして利用することが可能です。
例えば出張の際、会議の議事録作成のためにこのDR-07Xで録音をします。会議の結果を上司に報告するためにテレビ会議をしようとしたその際、DR-07Xをマイクとして接続することで音質向上が図れます。
また、同様に、普段は自宅のPCにDR-07XをつないでASMR生配信をしているユーザーが、DR-07Xのみを単体で屋外に持ち出し、屋外ロケを行うことも可能です。
単体で使えるボイスレコーダーとしても、ASMRに対応した高音質マイクとしても利用できる点は非常に魅力的な一台と言えるのではないでしょうか。
iOSへの接続も想定されています。屋外でiPadへの外付けマイクとして使うといったアプローチも面白そう!
ASMRマイクとしては非常に安価
有名配信者が利用しているようなバイノーラルマイクなど、ASMRを本格的に行うには、非常にお金と知識が必要になります。
DR-07Xはボイスレコーダーとしては高額に感じますが、外部機器(例えばオーディオインターフェイスや専用のオーディオケーブルなど)も不要であり、単体で完結するという点でシンプル、書いやすい製品といえます。
ASMRの配信、録音に興味がある方のエントリーモデルとしても非常におすすめできる一品と言えます。
広域とピンポイント録音の切り替えが可能
前述したとおり、DR-07Xは可動式マイクの開閉により、録音したい範囲に変化をつけることが可能です。
例えば、動画のナレーションを吹き込みたい時はマイクを閉じて自身の声をターゲットにしたり、ホールでのコンサートなど空間全体への音の広がりを録音したい際はマイクを開いて利用するとグッドです。
DR-07Xは1台で広域の録音とピンポイント録音ができるという点も大きなメリットと言えます。
単三電池で駆動
動作に電池が必要だと言われると一見面倒に聞こえますが、逆に言うと電池さえ入手できればいつでもどこでも使うことが可能です。外出先で急にバッテリーが空っぽになってしまっても、コンビニで新品の電池を買ってくれば即座に解決。
とはいえ、自宅で不意に電池切れになってしまうのは面倒。充電可能な単三電池をいくつかストックしておくと便利です。
USB給電でも動くから、PCにつないでマイクとして利用する際などはバッテリー切れの心配ナシだよ
DR-07Xとあわせて便利なガジェット
DR-07Xは単体で完結する魅力的な音響機器だとは話しましたが、性能をフルに発揮するためには外部装置のパワーも欲しいところです。僕が利用していて便利だなぁと感じたものをいくつかご紹介します。
三脚 ゴリラポッド
まず何よりも大切なのは、三脚です。
録音でいちばん大切なことは、音源の近くにマイクを配置すること。
ゴリラポッドはぐにゃぐにゃと曲がる脚により、好きな高さに固定可能。DR-07Xには三脚固定用の穴が用意されているため、ゴリラポッドに簡単に固定できます。
また、録音の際にレコーダーを机に直で置くのは厳禁。ゴリラポッドは脚がゴム製になっているため、床からの振動がレコーダーに入ることを防いでくれます。
録音中にうっかりトラックが外を通過しても振動による音を低減!!
トラックの音そのものは入るけどね
スマホ用の小型ゴリラポッド「グリップタイト ONE GPスタンド」に関し、詳しい使い方の紹介記事を書いているので、あわせてご確認ください。
充電池
単三電池で動くのはメリットともとれるけど、自宅にいるときに電池が空っぽになると買いに行くのは非常に面倒です。
ということで、充電可能な電池をいくつかストックしておくのがおすすめ。僕はIKEAで買った充電池を大量に所有しています。
電池はIKEA製ですが、充電器は安心のパナソニック製。過充電防止機能がついているため安全です。
持論として、充電池自体はなんでもいいけど充電器は一番信頼できるものを買え!と考えています。ということでこれがオススメ。
DR-07XでASMRを撮る際の設定
DR-07XでASMRを録音する際の設定をご紹介します。
僕もまだあまり調整しきれていないのですが、投稿した動画で利用した設定が以下になります。そちらの音声を聞いていただいたうえで良い感じだと思ったらこちらをご利用ください。
録音設定は以下です。録音形式はwav 24bitを設定。ファイルサイズは大きくなりますが、最高の音質で録っておけば間違いありません。サンプルレートは96k。こちらも過剰かとは思いますが最大値。
録音設定のポイントはここ、低域カットの項目です。冷蔵庫の駆動による机の振動、トラックが外を通ったときの振動など、非常に低い音域のノイズをカットする機能となります。
基本的にこの音域の音はノイズになってしまうため、最大値の220Hz以下全カットを選択しています。もしこの設定にて欲しい音域がカットされてしまった場合、必要に応じてカットする音域を狭くしてください。
まとめ
ということで、TASCAM社のDR-07Xの紹介でした。
DR-07Xは
- 専門的な知識がなくても使える
- 軽量で場所を選ばず、使える
- マイクの開閉でピンポイント録音と広域録音の切り替えが可能
と言った魅力の多い機種です。
ASMRのような特殊な録音は、パソコンを用意し、しっかり準備して撮影に臨まないといけないと思っていましたが、DR-07Xがあればいつでも簡単に録音が可能です。
ASMR用途に使わない方にとっても、スマホのボイスレコーダーや安価なPCマイクとは一線を画した別次元の音声、撮ってみたくないですか?