みなさんこんにちは、青山キリカです。
今回ご紹介するのは商用利用可能のフリーフォント!
昨今、低年齢層でも簡単に動画配信を始めたり、SNSに文字を入れた写真を投稿する場面も多くなってきたかと思います。
また、教職員が学校で作成した掲示物・配布物等に「著作権的に許可されていない写真やイラスト」を無断で掲載し、謝罪するといったニュースもよく聞くようになっています。
このように、誰もが何かしらの場面で情報を発信する時代。画像や音楽の著作権に関して十分な知識を身につける必要があります。
そんな中で意外と見落とされがちなのが、フォントの存在です。
文字だけだと侮ることなかれ。これも利用規約に則った使い方が必要な著作物です。
また、フォントは動画作成、画像へのテロップ作成時にも疎かにしがちなポイントと言えます。たしかに画像や音楽に比べると目立ちづらさがありますが、ここにこだわると作品全体が引き締まり、統一感が生まれます。
ということで、今回はそんなフォントの中から
無料で利用できて(権利・ルールが明確で)、かつ商用利用可であるフォントをまとめてご紹介します。
- 有名なフリーフォントで憧れのYoutuberみたいな動画を作る!
- イベントで使うチラシ・ポスター、このフォントを使っても大丈夫?
- パッと目を引くプレゼン資料をお客様に見せたいんだ!
と、このような目標をお持ちの皆様にお楽しみ頂ける記事となっています!
当記事は執筆時点で可能な限り情報を集め、最新の規約を確認した上で作成していますが、利用の際には再度その時点での最新情報を確認の上、お使いください。

僕も、動画・ブログ作成のためにかなり念入りに調べました。
商用利用の際に知っておきたい「SILオープンフォントライセンス」
フォントを商用利用する際に知っておくと便利なキーワードは「SILオープンフォントライセンス」です。
SILオープンフォントライセンスは「みんなが楽しく自由に創作活動できるよう定めたフォントに関する共通ルール(ものすごく意訳)」で、「SILオープンフォントライセンスで使ってください」と一言利用規約に書いてあれば、非常にゆるい制約の中で自由に利用できます。
SILオープンフォントライセンスをふわっと解説します。
基本的に自由
文字のとおりです。むしろ禁止事項のほうが少なく、以下のルールさえ守れば極めて自由に使えます。
フォント自体の再配布・ソフトウェア組み込みの際はライセンスの明示を
フォントそのもの、あるいは改変したフォントを組み込んだり、再配布する場合、ライセンス情報を引き継ぐこととそれを明示して上げる必要があります。
つまり、「これはSILオープンフォントライセンスです」と明示する必要があります。

「フォントそのものを配る形」にならなければ関わらないルールですね。
派生フォントもSILオープンフォントライセンスを持つ
「SILオープンフォントライセンスを持つフォントを加工・編集したフォント」にもSILオープンフォントライセンスが適用されます。

ライセンスを持ったフォントを誰かが独占しないよう、みんなが使える仕組み。

自由に作られ、自由に使っていい。そんな連鎖でつながっていくシステムです。
SILオープンフォントライセンスに関する正確な情報はこちらをお読みください。
以下が日本語の原文です。
商用利用可能なおすすめフリーフォント7選まとめてご紹介!
それでは早速フォントを見ていきましょう!今回は自分が個人的によく使わせていただいている商用利用OKのフォントを7種類紹介させていただきます。
アオハルマーカーmini
アオハルマーカーminiは、ばーちぃ様作成の手書き文字風フォントです。細いペンでさらっと書いたようなフォントで、柔らかいデザインのVlog等でオシャレに活用しやすい文字ですね。
もちろん商用利用もOK。ただし、条件として作者様のTwitterをフォローする必要があります。
利用規約は配布場所であるBooth内に記載されていました。

黒い文字で油性ペンのようにさらっと書くのがオシャレです。
カタカナ4文字で適当な用語が思いつかなかったのでとりあえずメガテンと書いておきました。

キルゴU
キルゴUはキルミーベイベーのロゴをリスペクトしたフォントです。
ウェブサイト上には利用規約は書かれていませんが、ダウンロードしたファイルに同梱されているReadMe.txtに規約が書かれています。
利用規約としては、非商用利用・商用利用ともに許可と書かれています。既存のデザインのリスペクトで作成されているフォントなので、くれぐれも各方面にご迷惑をおかけしないような楽しみ方をしてください。
全体的に線が太いフォントなので、画数が多い漢字などで利用すると字が潰れてしまいます。ひらがな・カタカナ等が見やすくインパクト大!

ダウンロード先は以下。
コーポレート・ロゴ ver3
コーポレート・ロゴ ver3は転職情報サイト「LOGOTYPE.JP」様で配布されているフォントです。
特に商用利用を強く意識されているフォントで、公式ウェブページ上に
- 商用利用する方へ
- デザイナーへ
という細かい規約やアドバイスが記載されています。
利用ルールはSIL Open Font License 1.1に則るとのことなので、非常に高い自由度で利用することが可能です。
非常に読みやすく、真面目なテイストにもふざけたシチュエーションにもぴったりです。動画のテロップ等にもぴったり。

しょかきさらり
しょかきさらりは筆や筆ペンでさらさらと書いたデザインのフォントです。
利用規約は「商用・非商用利用問わず無料で可」となっています。禁止事項としては「フォントファイルそのものの改変・再配布」、「フォントを使った制作物の商標登録」がNGとされています。
最新の利用規約は配布先のBoothに書いてあります。

筆ペンで書いたようなデザインが作れるため、文字色はシンプルに黒がおすすめ。縦書きが映えるのでシンプルな名刺のようなデザインを作ってみました。

「オシャレで時価のあるタイプの寿司屋」みたいなメニュー表を作る際も使いやすくていいですね。

西島式手書きフォント
西島式手書きフォントはちょっとクセのある手描きスタイルのフォントです。
筆で書いたような手書きフォントは多いですが、こちらはボールペンやサインペンでノートに書いたような手触りの文字が作成できます。
商用利用可能で、クレジット表記の義務もなく、無料で使うことが可能です。
禁止事項は以下。
- フォントデータの再配布および販売
- 自作発言
- 公序良俗に反する行為での使用
ダウンロード・詳細な利用規約は配布先のBooth内に記載されています。

ノートの罫線のようなデザインを添えると手書き感が大幅にアップ。学生が持っているボールペンのような手触りになるため、赤ペンや可愛い色のインクを用いるのにもぴったり。

超極細ゴシック体
超極細ゴシック体は「尋常でないほど細い」ゴシック体のフォントです。
商用利用可能で、再配布もOKとされています。
ダウンロードは以下のリンクの先です。利用規約もこちらにあります。
文字が極めて細いため、使い方には注意が必要です。文字が潰れたり、読みづらくなってしまう危険性があります。逆に、上手く使いこなすと「モノのスタイリッシュさ、シンプルさ」を強調し、目を引くデザインが作成できます。


なんかプリッツのパッケージにこういうデザインのものがあったなぁ、と思った

デザインのキーとなる場所にぴしっと配置すると輝きます。
瀞ノグリッチ黒体・瀞ノグリッチ明朝
源ノ角ゴシックに対してグリッチ加工が施されているデザインのフォント。プレゼン資料等では使いづらさがあるものの、世界観のある創作物に対して特に映えるデザインとなっています。
利用規約はSIL OPEN FONT LICENSE Version 1.1に準じています。商用利用可能で、再配布や改変もOK。
ダウンロードはBoothから利用可能です。明朝体と黒体のバージョンがあり、どちらもBoothから取得することが可能。

一つのフォントごとにH1からH4の4バージョンが用意されており、グリッチ加工の強さが異なります。世界観に合わせてお好みのものをお使いください。

適当なソシャゲの適当な告知ツイート画像のような物を作ってみました。サイバー感のあるゲームなんでしょうね。そういった雰囲気をもたせたデザインをさっと作れます。楽しい。

テンプレートを使いまわして、今度は明朝H4を利用したデザインを。明朝体なので細く、教科書や小説のようなデザインになります。ノイズが混ざった無線からの音声、メッセージ等に扱えそうですね。

ゲームやガジェット系のイベント告知、動画のサムネイル等にインパクトをもたせる際にぴったりのフォントと言えます。
まとめ
ということで、今回は無料で利用できて(権利・ルールが明確で)、かつ商用利用可である無料フォントを7種類紹介させていただきました。
以下のような用途に役立てていただけると思います。
- 有名なフリーフォントで憧れのYoutuberみたいな動画を作る!
- イベントで使うチラシ・ポスター、このフォントを使っても大丈夫?
- パッと目を引くプレゼン資料をお客様に見せたいんだ!
情報は当記事執筆時のものです。可能な限り利用規約そのものがある場所もあわせて記載したため、ご利用の際には最新の情報を確かめてから利用することをおすすめします。