【iPadPro】3DScannerApp(LiDARスキャナ)で3Dスキャンしよう！手順や設定の紹介

こんにちは、iPad好きのキリカです。
今回はiPadProだけで3Dスキャンができるアプリ、「3DScannerApp」をご紹介します。

この記事は3D知識の無い僕が同様に3D初心者さん向けに執筆しているものになります。
3D上級者の方々にとっては情報が物足りなかったり不正確な表現などがあるかもしれません。

3DScannerAppってどんなアプリ？

iPadProにはLiDARスキャナという、光で距離を図る装置が搭載されています。

「3DScannerApp」はこれを用いて簡単に空間を3Dデータとして記録することができます。

保存した3Dデータは専用のアプリがなくてもこのアプリ上で閲覧できるほか、各種3Dデータとして出力することも可能です。

3DScannerAppの使い方

今回は「自宅にあったNintendoSwitchとガムテープを机の上に置いたもの」をスキャンしたいと思います。
赤い丸で録画ボタンが表示されています。これを押すとスキャンが開始。

撮影が開始されました。物の凹凸に合わせてワイヤーフレームが表示されているのが分かります。
緑の点々になっている箇所は情報不足になっている領域です。
さまざまな方向にカメラを向け、緑エリアがなくなるように満遍なくスキャンしていきます。

緑のエリアがなくなるまで各方位からデータを取得しました。
録画ボタンを再度押し、終了させます。

録画終了を押すと、早速撮影したデータが表示されました。

1本指操作で回転、2本指操作で移動が行え、ぐりぐりと好きな方向から見回すことができます。
想像以上にしっかり見渡せるため、余計な書類が映り込んでしまいました。それくらい広く正確にスキャンできます。

撮影が終わったら、「Process」の項目より、「ProcessScan」を実施します。
これでテクスチャが追加されるようです。この作業には多少時間がかかります。
参考として、8畳の部屋をスキャンしたデータに対して2分ほどかかりました。今回のデータでは48秒。

表示方法もさまざまなものがあり、ここまで表示していたカラーのものだけでなく、

石膏のような白黒表示、

カラフルな表示、

等高線のような白い線(ワイヤーフレーム)での表示もあります。

ちなみに、机の上のみに絞って撮影していたのですが、かなり広い範囲まで情報を取得してくれていました。部屋にあるあらゆるものを正確に取得しちゃうため、写真を載せるにも加工が必要。

どちらかというと、細かいものを正確に観測するより、部屋や屋外といった広い範囲を計測することが得意なアプリのようです。

撮影したデータに対しメジャー機能を使うことができます。
好きな2点を指定するとその距離を算出してくれます。

データの出力も可能です。出力できる形式は以下。

3DScannerProの活用アイデア

もちろん3Dデータについて知識がある人にとってはさまざまな応用が効きそうなアプリですが、自分のように3Dモデルの知識がない人にとってもこのアプリは有効活用できます。

いつでもサイズ計測ができる

例えば、あらかじめ自分の部屋をスキャンして3Dデータとして持ち歩きます。
3DScannerProには好きな2点間の距離を測る機能があるため、

「カーテン買いに来たけど長さを忘れちゃった」
「この棚って机の下におけるサイズかな？」

といった情報をその場で確認することができます。

試しに、自室をスキャンしたデータでエアコンのサイズを測ってみました。
スキャンデータでの計測では77cm、実際のサイズは76.5cmと非常に精度が高い。

スキャンしたデータを持ち歩けば、ふと部屋の詳細なサイズが欲しくなったときに一旦帰宅する必要がなくなります。ホームセンター、家具屋さんなんかで重宝しそうです。

思い出の記録として

写真感覚で簡単に3Dモデルが記録できるって、記念撮影代わりにしてみたら面白くないでしょうか？

ふと、昔の旅行の写真とかを振り返ると景色を思い出すことがありますよね。
そんな際に、その空間の3Dモデルデータを眺めたらより細かいところまで思い出せるかもしれませんね。それがiPadだけで難しい知識なく記録できるのは面白そうです。

まとめ

このように、3DScannerAppでは全くの初心者でも簡単に3Dスキャンを行うことができます。
現状ではLiDARスキャンはiPadProでしかできませんが、かなりのポテンシャルを秘めたアプリだと感じました。

無料で利用できるので、iPadProをお持ちの方は試してみたはいかがでしょうか。