精密機器の分解にパワーはいらない。必要なのは技術。それはネジが錆びていない時の話だよね?
筋肉で壊す新感覚のオリジナルゲームボーイ作り。始まります。
物理ボタン同好会のぶつりぼです。ゲーム中失礼します。

今は昔、ゲームボーイアドバンスというゲーム機ありけり。もう一度会いたい、あいつに。ということで今回は中古で購入したGBASPのシェル交換をしていきたいと思うよ
GBASPってなんだっけ
ゲームボーイアドバンスSPは、2003年に発売されたゲーム機で…

2003年?
今から新品を見つけるのは非常に難しく、筐体だけでも新品に取り換えるっていうカスタマイズが頻繁に楽しまれてるよ。
GBAの改造には特に
- IPS液晶への交換
- Type-C充電化
- スピーカーの強化
などがあるみたいだけど今回は出来るだけ、思い出準拠にしたかったためシェルだけを交換することにしました。
GBASP シェル交換の材料
それでは、アイテムを見ていこう。まずは肝心な、ゲームボーイアドバンスSPの本体。
自分が持っていた物は、あいにくとうの昔に手放してしまっていたためメルカリで中古品を8000円くらいで購入。

外装に傷は多いものの、23年前の機械が今もじゅうぶんな動きをしているのには心底感心する。

シェルはアリエクで購入。基板むき出しのスケルトンデザインがキュート。お値段1000円くらい

GBASP シェル交換の組み立て作業
それじゃあ早速作っていこう。まずはアリエクから届いたシェルを開封。

イメージぴったりの紫が登場。ゲームボーイアドバンスって紫のイメージだよね。上画面シェル、下画面シェル、電池ブタ、ネジが入ってます。
さわり心地は、純正よりわずかに滑らかさが欠けるかな、という印象。それでも1000円でこの精度が得られるのが素晴らしい。

じゃあ早速、古い筐体を分解最初は安全のためにバッテリーを外します。最近の電子機器は外せないがちだよね、バッテリー。

何も考えずに買った中古筐体には純正のバッテリーが入っていたようです。600mAなんだ、キャパ。
続いて、Y字ドライバーで6箇所のネジを外します。ネジ回しの極意は押す力回転は二の次で、とにかくネジ山がつぶれないように押し付けるべし。

なんか全然回んねえんだが。どうやらネジがなめちゃってるくそっ、あとたった一か所なんだよここだけ無理だあー。
…これ、外装はもう使わないじゃん?閃いた。
P O W E R

はい、ニッパーすらないので、ペンチで叩き割りました。この過程で流血1箇所です。痛え。

外装だけ叩き割ったので、中の基盤は綺麗に生き残りました。

続いて、基板をシェルに固定しているプラスネジを3つ外します。またもや10倍速。かれこれ2時間やってます。
プラスネジはちゃんとしっかり回りました。出血箇所プラス1。不器用ってレベルじゃない。なんとかネジ3本抜き取り、基板がぷらぷらになりました。固定されていないあらゆるパーツも巻き添えで吹っ飛んでます。

基板をおーぷんせさみ。あれ?なんかとれない?あ、これさっき叩き割った名残が残ってんじゃん。詰んだか?

P O W E R

はい。取れなかったので、裏の支柱の方を叩き折りました。やっぱ持つべきものはパワーね。

続いて、フレキシブルケーブルを外します。
ツメをカッターでえいっと外します。これくらいは慣れたもんですよ。いや、外れてないなツメを爪で外します。でけた。


フレキシブルケーブルを外す瞬間、いいよね
晴れて基板と筐体が分離しました。ヒンジパーツが必要なので、ここは壊さず丁寧にばらします。ネジが外れると、ころっとヒンジカバーが落ちてきます

今度は液晶を抜き取りたいため、ネジ穴を探します。
あ、これ、はがれる気がしない。あまりにも力んでしまい、カメラも揺れています。じゃあいつもの、やるか。

P O W E R

はい。マイナスドライバーを使い、また30分くらいかけてえぐりました。ゴムが経年劣化し、溶けて固まっちゃってましたね。後はここのY字ネジを外せば…びくともしないんだが。

えーあれから3時間が経過し、夕暮れです。ネジが1つも回りません。

この次、何が起こるか、分かるよね。
P O W E R

はい。デスクが廃品処理場になってきました。

結論から言うと、フレームにマイナスドライバーを突っ込み、テコの原理で跳ね上げ、隙間にペンチをねじ込んでフレームを噛み潰しました。


ミスったら画面が割れるので、絶対にマネしないでね。
という苦労の末、画面の抜き取りに成功。よくもまぁ割れなかったな。
ここからはフィーバータイム。組み立て作業です。

ここまで慎重に扱ってきたアイテムを、新品の筐体でくるんでいくだけ画面を上シェルにはめ込み、付属のY字ネジで固定します

えいえいえいえいえい…ネジを回します。
あー新品のネジ、新品の筐体なのに全然回らん…?いやこれ、もしや、犯人はネジじゃなくドライバーなのでは?
はまったら、ケーブルに負荷をかけないように気を付けつつ、下筐体のボタン側を装着。上画面の固定が終わったら、下シェルとつないじゃいましょう。開けたり閉じたりしながらヒンジをさしこみます。

全然はまらないように見えて、知恵の輪のようにするっと入る場所が見つかります。
ボタン操作を基板に伝えるラバーを置いていきます。また、スピーカーも置きます。
ちなみに、この時にスピーカーの通電部分について、ドライバーで手前に曲げておけばよかった。やっておくと接触不良防止になります。

分解の逆の手順をたどればいいので、フレキシブルケーブルをはめます。ネジで止めます。下のシェルの裏側をがっちゃんこ。ということで、長い戦いの末、固定が完了。

GBASP シェル交換の完成
改めて動作確認してみましょう。最終的な完成品がこちら。

内部の基盤が透けているオシャレデザインに進化!

側面や背面などは今までと変化がないものの、クリアデザインになったことで改めて新鮮さを感じる。特に裏面のクリアデザイン、美しさがすごい!

おーぷんせさみ。はわわわわマジでキュートすぎる!ヒンジの中を通るフレキシブルケーブルや基板がはっきりと浮かび上がっていてテクノロジー!って感じが増しました。


だから23年前の機器だって言ってるんだが
よかった、画面はちゃんと生きてました。

スピーカーや各種ボタンも問題なし。これにて組み立て完了です。
まとめ
ということで、今回はゲームボーイアドバンスSPのシェル交換でした。他のレトロゲーム機と比較したとき、分解難易度は低いらしい。
といえど、レトロがゆえに、ネジや粘着剤の経年劣化が難易度を上げていました。

丁寧に分解するのは大変ですが、外装の交換なら僕のように叩き割ってもいいですし、IPS液晶への交換なら、そもそも上画面の分解すらいりませんね。
最悪、基盤だけ壊さなければOK!の気持ちでお手軽にチャレンジできるのでぜひみんなもトライしてみてください!めちゃくちゃ愛着が沸きますので。

すべては、最初からもっとまともなドライバーを使ってれば良かったんだ
